続き・・・


 天風:「先生、いつになったら教えていただけるのでしょうか?」



 

カリアッパ師:「私はいつでも教える準備はあるのだが、肝心のお前

         が教わる準備ができていないから、 いつになったら

         準備ができるのか待っているところだ。」



 天風:「先生、私は準備が整っています。」



 カリアッパ師:「いや、できていない。」

        「器に水を一杯に注いで持ってきなさい。」

        「その次に湯を一杯にした器を持ってきなさい。」



 天風:「先生、持って来ました。」



 カリアッパ師:「ならば、その湯を水の上からそそぎなさい。」



 天風:「そんなことしたら湯も水もこぼれてしまいます。」



 カリアッパ師:「わかるか。同じ事なのだ。」

        「私の教えを、今のお前にそそいでも、お前のこれま

         での理屈や知識を捨て去らない限り、こぼれてしま

         う。」





これは、新しい教えを受けるとき、特にそれがこれまでの常識と異なる

場合、 これまでの知識が邪魔をしてしまうことを意味していますよね。