起業とは自分自身を社会化することである。


私は起業前より、

この言葉が忘れられないし意識し続けてきた。



起業とは、

他の誰でもない、自分自身を社会化する行為だと思う。

もしくは、

価値ある影響を経済活動を通じて、

実質的に社会に与える具現化する行為だと思う。



その為に、

起業家として学びと実践、

責任を果たしていく必要がある。



それは何も、

今のありのままでいいという、

何かの曲の歌詞のような

そんな甘い話ではない。

起業したら起業家としての学びは

絶対不可欠である。



起業に関する書籍やセミナーは、

いまや数多く世に出ており、

その全てに目・耳を通している時間もないし、

精通しているともいえないだろう。



そこまでする必要のないものもあるが、

実に学ばせていただきたいものも多い。

それでも日々の関わりの中で、

様々な起業家がいると、つくづく感じる。

起業家にも様々なタイプがいて勉強させられる。



今年を振り返ると、有難い話で、

実に貴重な素晴らしい御縁のほうが多くなってきたと思えるが、

逆の意味(反面教師という意味)で貴重な御縁もある。



向上していける学びになる御縁のほうが

多くなってきたおかげ様で、

反面教師な御縁も大分、

客観的に見えるようになってきた。

ステージが変わってきたことで、

鏡の法則も改めてしみじみ感じるものだ。



論外なのは、現実逃避からのエセ起業家だと思う。

最近、増えてきたようですが、

このような人は、起業後に伴う恐怖に実に弱い。



恐怖とは例えば、

 先行投資が続くこと、

 勤め人の頃のような看板がなくなること、

 つまり社会的信用がないこと、

 当然、完全歩合であること、

 仕事をとってくるのも、創るのも自分であること、

 拘束されるものがなくなること、孤独

 上司がいなくなること、

 形態によっては部下もいなくなること、

 受ける指摘も誰から受けるか、

 付き合う相手も自分で決めること、

 他にも色々挙げられると思う。



要するに、全てが自己責任、

そこに恐怖を感じる人も多いのではないだろうか。

これらはいずれも乗り越えていくものだが、

エセさんは、このどれかに参りやすいようだ。



参らなくても、

 太いもの、長いもの、強いものに寄る精神性、

 私もつくづく、その気持ちは分かるほうだと思う。

 また、それで散々、私なりに悩んできた経緯もある。

 

 今までになかった学びもあるし、

 後ろ盾にもなるから判断がつきにくいときがある。

 また、そのような関係が必要な時も

 プロセスによってはあると思う。



しかし、本当に、それがしたかったのですか?

 それが、あなた自身を社会化することなのですか?

 リスクを避けているだけではないですか?

 時間は有限です。二度と戻りません。

 仮に、もしも、後、1週間の命だとしたら、

 無骨でも自分らしく生きたといえるかどうか。



 サラリーマンやOL精神と起業精神は違います。

 すぐには分かりません。



 ビジョン心理学や『7つの習慣』で、

 「依存⇒自立⇒相互依存」とあるが、

 その依存の心理レベルだとしたら、

 それは起業家精神とは言いがたいと思う。



 自己や他者への正当化や理論武装

 またはギミック、人身掌握術など

生き抜くためには必要な時も多い。

 しかし、そのようなことに思考や労力を巡らすより、

 本当に進めたいことを、

 試行錯誤でも強く大切に育てていくほうが肝要である。