[]岩崎弥太郎


三菱財閥創始者である。

この方の人生を

本宮ひろ志氏が、漫画に起こされている。



コンビニで見かけて買って帰り、

読み始めたら、かなりはまってしまい、

876ページを、一気読みした。



恥ずかしながら、初めて知った内容だったが、

さすがに凄まじい。

時間があれば、もっと深くまで書かれている

書籍を読みたくなった。



岩崎弥太郎は、

武家とはいえ、実質はたいした立場もない、

畑を耕し細々と生きる下級武士の出身である。



そのような九州の田舎出身の純粋な感性から、

人との出逢いに生かされ、影響を受け、学びを重ねる。

特に坂本竜馬との出逢いが

同氏の生涯の根幹を創っているといえる。



時代の中で、時には出し抜かれ、

時にはのんべんだらりとしながらも、

時が来れば、凄まじい気合で、

人生を開拓し、野望を求め、

頂点へと這い上がっていく。



凄まじいまでの金遣い・女遊びなど、

常軌を逸した驕りにはまりながらも、

自らが創り上げた三菱財閥を生かすために、

国を相手に、文字通り死に者狂いの戦に、

最後は身体を壊しガンに侵されていくが、

それでも勝ち抜いてしまう。





何やかんやコンサルタントとして、

若干、偉そうなことを言うようになってきた私だったが、

やはり、やはり、まだまだまだヌルイ。

(比較対照する相手でも、まるでないのだが・・・)



私は人を出し抜いてまで、

日本経済を大きく左右する財閥を創りたい野望も、

それができるという願望も持ち合わせてはいないが、

私自身の仕事との関わりで、

私の存在理由が何かしら反映されているか、

価値ある影響を与えられているか、

与えるにはどうすればよいのか、

執拗なぐらいに考え続ける習性になっているが、

まだまだ、想いは具現化されていない。



生かされている今のうちに、

やり残したことのないように努めようと、

改めて思った。



本宮氏の作品は、色々拝読してきたが、

紙ベースの表現で、人に影響を与えられる人は、

私は、やはり素晴らしいと思う。